RPEは、選手本人が感じた運動のきつさを数値で記録する方法です。セッション時間と組み合わせると、器具を使わずに日々のトレーニング負荷を同じ形式で残せます。数値だけで良し悪しを決めず、練習内容や体調と合わせて見ることが大切です。
RPEとセッションRPEの基本
RPE(自覚的運動強度)は、運動をどの程度きついと感じたかを選手自身が回答する指標です。チーム運用では0から10などの尺度を決め、すべての選手に同じ説明をします。
セッションRPEは、RPEに練習時間を掛けて負荷量の目安を出す方法です。たとえばRPEが6、練習が90分なら、記録上の負荷は540となります。単位の異なる練習でも、日ごとの変化を同じ形式で確認できます。
いつ、どのように記録するか
回答は練習直後ではなく、セッション全体を振り返れる決まったタイミングに揃えます。チーム内で「練習終了後の一定時間内」などのルールを決めると、選手間で条件を近づけられます。
練習時間は実際に参加した時間を記録します。別メニューや途中離脱があった選手は、全体の予定時間ではなく本人の参加内容に合わせます。
- 全員が同じRPE尺度を使う
- 回答タイミングをチームで揃える
- 実際に参加した時間を記録する
- 試合・練習・リハビリなど活動種別も残す
チームで確認するときの見方
まず、同じ選手の中で日ごとの変化を見ます。同じ練習でも普段よりRPEが高い場合は、睡眠、疲労感、痛み、環境など背景を会話で確認します。
選手同士の数値を単純に順位付けすると、体格、役割、経験、回答傾向の違いを見落とします。チーム平均は全体傾向の把握に使い、個人への対応は本人の過去データと練習内容を中心に考えます。
コンディションや参加状況と合わせる
負荷の記録は、睡眠や疲労感などの日次コンディション、練習参加状況、痛みや違和感の記録と並べることで意味が増します。負荷が高かった翌日にどのような変化があったかをたどれる状態が理想です。
数値が基準を超えたら自動的に練習を制限するのではなく、確認が必要な選手を見つけるきっかけとして使います。最終的な対応は、本人との会話とスタッフの評価を含めて決めます。
負荷記録を続けるための4つのルール
毎日の入力を定着させるには、項目を少なくし、確認担当を固定し、使い方を選手へ返すことが重要です。週単位で欠損を確認し、未入力が多い日は練習スケジュールや回答タイミングに無理がなかったかを見直します。
- RPEと実施時間を同じ画面で入力する
- 練習終了時に回答の合図を統一する
- スタッフが翌日の練習前までに確認する
- 週次ミーティングで傾向と対応を振り返る
参考資料
記事の作成時に確認した主要な公的資料・学術文献です。 リンク先の内容が本記事全体を監修・推奨するものではありません。
よくある質問
RPEは0〜10と6〜20のどちらを使いますか?
どちらの尺度もあります。チーム内で一つに統一し、各数値の意味を選手へ同じ表現で説明することが重要です。日々のチーム運用では0〜10の尺度が入力しやすい場合があります。
RPEが高い選手は練習を休ませるべきですか?
RPEだけで判断はできません。普段の値、練習内容、コンディション、痛みや違和感などを確認し、必要に応じて専門スタッフが評価したうえで対応します。


